Redmine Studio

RedmineStudio 設定② -作業分類-

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はじめに

RedmineStudioの設定の解説その2です。

設定の解説は設定画面のタブごとに行っています。
本記事では、以下の設定の解説を行っています。

  • 作業分類

設定

作業分類とは

「作業分類」とはRedmineが提供してくれている「作業時間」(=工数)のカテゴリーのことです。この「作業分類」は、Redmineに「作業時間」を登録する際に必ず設定する必要があります。

「作業分類」の一覧はRedmineの [管理]-[選択肢の値] の中にある「作業分類(時間管理)」で確認することができます。これらは、それぞれの用途に合わせて自由に追加したり、編集することができます。

また、これらの「作業分類」をそれぞれのプロジェクトの設定画面の [時間管理] で有効にすることにより、そのプロジェクトの「チケット」に対して設定できるようになります。

RedmineStudioでは、入力画面の左側の作業分類一覧に、選択された「作業実績」で設定可能な「作業分類」を表示しており、そこから選択して設定するようになっています。

作業分類の設定

作業分類に対して以下の設定を行ってください。

作業分類の設定画面の一覧には、有効になっているすべての作業分類が表示されています。ただし、設定画面から「作業分類」自体の追加や編集はできません。追加や編集は、Redmineの設定画面から行ってください。また作業分類のカラムは名前の表示のみで編集はできません。

  • 有効
    有効/無効を設定してください。
    無効にすることで入力画面に表示されなくなります。
  • 背景色
    入力画面で表示する背景色を選択してください。
  • 太字、斜字
    入力画面の表示を「太字」または「斜字」にするかどうかを設定してください。
  • 対象チケットのトラッカー
    作業分類を設定できるチケットのトラッカーを指定します。指定なしの場合、対象のチケットのトラッカーに関わらず設定できます。トラッカーを指定することで、チケットを選択したときに表示される作業分類が限定され、選択が容易になります。
  • 振り分け条件、自動振り分け
    後段の「作業分類の自動振り分け設定」の項目をご覧ください。
  • 作業時間として計上
    労働時間や残業時間を集計する際に、設定された作業時間を含めるかどうかを設定します。チェックを外すと集計に含まれなくなります。時間外の移動時間など、労働時間としては含まれないが、作業時間を記録したい場合に使用してください。

作業分類と同名のチケット配下の場合は、その作業分類を割り当てる

本設定を有効にすることで「作業分類」と同名のチケット、または、その子チケットに対して、自動で、その「作業分類」が割り当てられるようになります。例えば、「ミーティング」という作業分類があるとします。そして、「ミーティング」というチケットを作成し、その子チケットとして「TL定例ミーティング」と「朝会」というチケットを作ったとします。このようにすると「TL定例ミーティング」もしくは「朝会」のチケットを作業実績に設定すると、自動で「ミーティング」の作業分類が設定されます。

作業分類の自動振り分け設定

作業分類の自動振り分け設定とは、「作業実績」の「チケット」から条件に従って「作業分類」を自動で設定する機能です。この設定を行うことで、「作業実績」に「チケット」を設定した時点で「作業分類」が自動で設定されるようになり、一覧から個別に選択して設定するといった手間を省略することができます。

振り分けの条件設定

条件は、チケットの以下の要素の組み合わせで設定することができます。

  • プロジェクト :複数選択可能
  • トラッカー  :複数選択可能
  • 題名     :判定方法を「を含む/で始まる/で終わる/と等しい」から選択
  • ステータス  :複数選択可能
  • 担当者    :「誰でも/自分/自分以外」から選択

例えば、以下のような感じで条件を設定できます。

  • プロジェクトが“RedmineStudio”で、トラッカーが“機能”または“バグ”である
  • 題名に“TL定例ミーティング”を含み、担当者が“自分”である

設定画面では以下のように設定します。
設定行の左端の「+」をクリックして条件の一覧を表示させ、右の「+」をクリックして設定を追加してください。下のキャプチャでは“開発”という作業分類に対して、上の2つの条件が設定されています。

また、これらの条件は「振り分け条件」の設定に従って結合されます。「かつ」か「または」から選択してください。デフォルトでは「かつ」に設定されており、すべての条件を満たすチケットが対象となります。「または」に設定した場合、いずれか一つでも条件を満たした場合、そのチケットが対象となります。

チケットの階層構造と条件の適用

次はチケットの階層構造による条件の適用方法についてです。

条件の適用は対象となったチケットに親チケットが存在した場合、遡って判定が行われます。

この条件の判定は、まず設定されたチケットを対象とし、条件に合致しなければ、その親チケットを、また条件に合致しなければ、その親チケットを…といったように遡って判定が実施されます。もちろん、親チケットが存在しなかった場合、遡っての判定は行われません。

たとえば、「トラッカーが機能である」という条件あった場合、以下のようなケースでは、選択されたチケット(#1232)はトラッカーが「実装」であるため、適用されません。しかし、親チケットをさかのぼっていくとトラッカーが「機能」であるチケット(#1130)が存在するため、条件に合致したとみなされます。

設定の順番と条件の適用

次は作業分類の設定の順番と自動振り分けの適用順についてです。

自動振り分けの適用順は、作業分類の設定行の順番を変更することで設定できます。設定画面で一番上に設定されたものから順に判定を行っていき、合致するものが見つかった時点で、その作業分類が適用されます。

また、入力画面の作業分類の一覧では特定の作業分類を先頭に固定できますが、それによって適用順が変更されることはありません。

さいごに

これでRedmineStudioの設定の解説その2は終了です。
他の設定に関してはリンク先をご覧ください。

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