Redmine Studio

RedmineStudio レビュー対象の工程を記録

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はじめに


RedmineStudioのレビューチケット作成機能についての解説です。
今回はレビュー対象の工程を指定し、チケットに記録する方法についてです。

レビューの工程を指定すると「設計レビュー」や「実装レビュー」といった形で分類でき、それぞれの指摘がどの工程で行われたものかを振り返ることが可能になります。

是非、最後までご覧ください。

レビュー対象の工程を指定することのメリット

  • レビューのチケット名がカラフルに
    • 設定された工程に従って自動で「機能仕様レビュー」や「実装レビュー」といった形でチケット名がその工程を冠したものとなります。そのため、同じ機能に対するレビューだったとしても、その機能のどの工程に対するレビューなのかということが一目でわかるようになります。
  • 指摘に“工程”の情報を残せる
    • レビューアが行った指摘に対して、工程の情報を付加することができます。これにより、その指摘がどの工程で行われたのか、ということを後から振り返ることができます。例えば、工程別に指摘の数を比較したり、指摘の内容が工程に沿ったものになっていたか、といったことを分析できます。
    • このようにレビューの「指摘チケット」のカスタムフィールドにレビュー対象の工程が設定されるようになります。これらの設定は自動で行われるため、「指摘チケット」を作成するときに特に意識する必要はありません。

以降では、まず、工程の選択肢を設定するためのカスタムフィールドの追加方法について説明したあと、レビューに工程を設定するための具体的な方法について解説します。

やりかた

カスタムフィールドの追加

Redmineの設定でカスタムフィールドを追加する方法を解説します。
カスタムフィールドには種類がたくさんありますが、ここではチケットに選択肢形式のカスタムフィールドを追加する方法を解説します。追加するためにはシステム管理者の権限が必要です。

管理画面からカスタムフィールドの設定画面を開いてください。

「新しいカスタムフィールド」をクリックすると「カスタムフィールド」の追加画面を開くことができます。

まず、カスタムフィールドを追加する対象として「チケット」を選択して「次」をクリックしてください。

形式で「リスト」を選択し、「名称」と「選択肢」を入力してください。次に、追加するカスタムフィールドを表示するチケットの「トラッカー」と「プロジェクト」を選択してください。

各設定が完了したら「作成」をクリックしてカスタムフィールドを追加してください。

  • 選択肢
    • 選択肢の値を設定してください。たとえば「機能仕様」「設計」「実装」「テスト」といった具合です。設定の順番はそのまま表示の順番となります。
  • デフォルト値
    • ユーザが選択を行う前の初期値を設定できます。デフォルト値が設定されていると「必須」に指定されていても、初期値が自動で設定されるため、チケットが作成できないといったことはありません。
  • 必須
    • 追加するカスタムフィールドを必ず入力させたい場合、チェックしてください。この項目が有効になっていると、追加したカスタムフィールドに値が入っていない場合、チケットの作成ができなくなります。
  • トラッカー、プロジェクト
    • 追加するカスタムフィールドを使用する「トラッカー」と「プロジェクト」を選択してください。この設定が適切に行われていない場合、意図したチケットにカスタムフィールドが表示されないため、ご注意ください。
    • 今回の解説では追加したカスタムフィールド「検出工程」をトラッカー「レビュー開催」「レビュー依頼」「レビュー指摘」の3つのトラッカーで有効になるようにしてあります。レビュー用のトラッカーについてはレビュー用トラッカーの設定をご覧ください。

レビュー対象の工程を指定する方法

「工程を指定」の有効化

設定画面からレビューのタブを開き、「レビュー対象の工程を指定」のチェックを入れてください。それから先ほど追加したカスタムフィールドを選択してください。この設定は引き継がれるので、操作は初回のみで構いません。

有効にするとレビュー画面に「レビュー対象の工程」を指定する項目が表示されます。

レビューの工程の指定

上記で設定したカスタムフィールドの選択肢が表示されるので、適切な工程を選択してください。

ここでは、カスタムフィールド「検出工程」に設定された「機能仕様」「設計」「実装」「テスト」の4つが選択肢として表示されています。また、工程を変更することでレビューのチケットのタイトルなども連動して変更されます。

この状態でチケットを作成するとレビューの「開催チケット」や「依頼チケット」に工程が設定された状態となります。今回の例ではカスタムフィールド「検出工程」に設定されることになります。

また、「依頼チケット」の指摘作成のリンクから「指摘チケット」を作成しようとした場合も、デフォルトで「検出工程」にレビュー画面で選択した工程が設定されるようになります。これによりレビューアに追加の作業をさせることなく工程の記録ができるようになります。

さいごに

以上でレビュー対象の工程を指定し、それをチケットに記録する方法についての解説は終了です。

いかがでしたでしょうか?

レビューの振り返り、その最初の一歩が指摘を工程ごとに分類することかなって思います。本機能ならレビューアや開催者に新たな負担を強いることなく実現できますよ!

また他の記事でお会いしましょう。

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