チケット駆動開発(Ticket-Driven Development、TDD)は、各開発タスクや課題を「チケット」という形式で管理するアプローチです。新しい機能の要求、バグの報告、その他のタスクがチケットとしてシステムに登録され、これをトリガーに開発が進められます。この方法を採用することで、作業項目が明確になり、漏れや重複を防ぐことができます。また、チケットに対して予定工数、実績工数を登録しておくことによって、分析などに役立てることができます。
チケット駆動開発を用いることで、プロジェクトマネージャー、作業者の両方に以下のメリットがあります。
Redmineは、このチケット駆動開発をサポートするオープンソースのプロジェクト管理ツールです。Webブラウザ上で操作できるため、どこからでもプロジェクトの状態を確認できます。
Redmineでは、タスクやバグ、機能要求などの課題を「チケット」として追跡できます。チケットにはステータス、優先度、担当者、期限などを設定することができ、これにより進捗状況を一目で把握できます。チケットはプロジェクトやチームメンバー間で共有され、効率的な作業が可能です。
Redmineは複数のプロジェクトを同時に管理できます。各プロジェクト内で課題、文書、ファイル、Wikiなどを独立して管理できるため、プロジェクトごとの進捗やリソースを効率よく管理できます。
ガントチャートとカレンダー機能を使用して、プロジェクトのタイムラインや期限を視覚的に管理できます。これにより、プロジェクトの全体像を把握しやすく、リソースの配分も計画しやすくなります。
RedmineはGit、Subversion、Mercurialといった主要なバージョン管理システムと統合できます。これにより、ソースコードの変更履歴やブランチ、タグ情報をWebインターフェースから確認できます。
課題の新規作成やステータス変更などについてメールで通知を受けることができます。また、多数のプラグインが利用可能で、必要な機能を簡単に追加できます。これにより、Redmineはさまざまな用途でカスタマイズが可能です。
内部のフォーラムとニュース機能を利用して、プロジェクト関連のアナウンスメントやディスカッションを行うことができます。これにより、チーム内のコミュニケーションが円滑になります。
Redmineでは、新しいタスクや課題をチケットとして登録できます。チケットには、担当者、期限、進捗率、関連するドキュメントやファイルなど、多岐にわたる情報を紐付けることができます。
Redmineでは、複数のプロジェクトを同時に管理することができます。これにより、大規模な開発でも複数のプロジェクト間の依存関係やリソースの調整を円滑に行うことができます。
実際の作業時間と予定時間を比較することで、どのタスクにどれだけの時間がかかっているのか、どのタスクが予定よりも遅れているのかなど、プロジェクトの健全性を一目で把握することができます。
タスクの開始日や終了日、依存関係を視覚的に表示することで、プロジェクト全体の流れや個々のタスクの状態を一目で把握することができます。
プロジェクトデータの効果的な蓄積と分析は、成功への鍵です。Redmineを最大限活用するためには、以下のポイントに注意しましょう。
チケット駆動開発において、クリアで詳細なチケットを作成することはプロジェクトの成功に向けた鍵です。クリアで詳細な情報が含まれたチケットは、プロジェクトメンバーやステークホルダーにとって非常に有用で、作業の効率性と透明性を高めます。以下では、チケットにどのように情報を集約すべきかについて詳しく説明します。
プロジェクトのタスク管理は、タスクの整理と優先順位付けがスムーズに行えるかどうかに大きく影響します。この記事では、プロジェクト管理においてタスクを整理するための重要なステップに焦点を当て、チケットの整理について詳しく説明します。
Redmineは、チームとのコミュニケーションを強化するためのツールとしても非常に優れています。単なるタスク管理ツール以上の機能を持ち、知識の蓄積や情報共有のプラットフォームとしての側面も併せ持っています。
これらの機能を組み合わせることで、Redmineは単なるタスク管理ツールを超え、チーム全体の知識や情報のハブとしての役割を果たします。これにより、チームの生産性の向上や、知識の損失を防ぐことが期待できます。
この記事では、Redmineを活用したチケット駆動開発の効果的な進め方とベストプラクティスについて詳しく説明しました。以下は主要なポイントのまとめです。
これらのベストプラクティスを適用することで、チームは効率的にプロジェクトを進め、透明性を確保し、プロジェクトの成功に貢献することができます。
]]>工数管理は、プロジェクト管理における重要な要素の1つです。それは、タスクの予定と実際の作業時間を追跡し、プロジェクトの進行状況を評価し、必要に応じてリソースの再配置などを行います。効果的な工数管理により、予算内で、予定通りにプロジェクトを完了することが可能になります。
Redmineでは、各イシュー(タスクや作業項目)に対してチケットを作成し、必要な作業時間(予定工数)と実際の作業時間(実績工数)を記録することができます。これにより、プロジェクトの進行状況を正確に把握し、予定と実際の差異を明確にすることが可能となります。
Redmine Studio では、
から作業内容を自動で取得し、ドラッグ&ドロップで簡単に工数を入力することができます!
実際の活動に基づいて入力することができるため、正確な工数を簡単に記録でき、精密な工数管理が可能となります。
さらに、チケット表編集を使えばプロジェクトの進行状況を簡単に確認&更新することができます。
Redmineには予定と実績を記録する機能があり、それらを用いて工数管理を行うことで、
などのメリットが受けられます。
一方で、
というデメリットがあります。
Redmine Studioでは、
自動的に作業内容を取得し、実作業に基づいた正確な工数を簡単に入力することができます。
あなたのプロジェクトでも、ぜひ活用してください!
Redmine Studioは、ドラッグ&ドロップするだけで、簡単に工数を入力することができます。
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RedmineStudioのレビューチケット作成機能についての解説です。
今回はレビューの開催チケットや依頼チケットにWikiの記述を転記する機能についてです。本機能を使うことで、定型的な文言をWikiに定義しておき、それをトラッカーやタイトルに応じてチケット作成時に自動で説明に追加することができるようになります。
もともとは『レビューチケットを作成する時に、工程ごとのレビューのチェックリストをチケットの説明に自動で追加したい』というフィードバックをいただいたことがきっかけで対応した機能でした。
百聞は一見に如かず、ということでまず何ができるのかお見せしたいと思います。
このような「レビューチェックリスト」という名前のWikiがあったとします。そして、その中の「実装レビュー」のチェックリストを実装レビューのチケットに追加したいとします。
この場合、以下のように『レビュー対象のチケットのタイトルに「実装」が含まれていた場合、その開催チケットには、「レビューチェックリスト」ページの「実装レビューチェックリスト」セクションの内容を転記してね!』という風に設定を追加します。
この状態で条件を満たすように、タイトルに「実装」が含まれるチケットを対象として、「チケット作成」を実行します。
すると、以下のように開催チケットの説明に実装レビューのチェックリストが転記されます。
いかがでしょうか?
このように、②のチケットと転記内容の設定を工夫することで、工程ごとのチェックリストを、それぞれのレビューチケットに自動で追記することができるという機能となっています。
以降では詳細な設定方法について解説していきます。
レビュー画面を開いて、左下の「」をクリックしてください。「レビューの説明」のタブを選択して、「開催チケットへの転記」もしくは「依頼チケットへの転記」にチェックを入れ、転記の設定を追加することで、転記機能を有効にできます。
ここでは転記を実施したいチケットの種類に応じて、「開催チケットへの転記」と「依頼チケットへの転記」を使い分けてください。RedmineStudio を使ったレビュー作業でのチケット構成についてはこちらをご覧ください。
個別の転記の設定のやり方について解説します。
「プロジェクト」「レビュー対象のトラッカー」「レビュー対象のタイトル」の設定を使って、転記を行う条件を設定し、「Wikiページ」以降の設定で転記する内容を設定していきます。
上記の例では、以下のような転記を実現することができます。
また、これらの転記の設定は右上の「テスト」ボタンを押すことで、転記される内容を確認することができます。意図した通りの内容になっているかどうか確認する際にお使いください。
以上で、チケットの説明にWikiの記述を転記する機能についての解説は終了です。
いかがでしたでしょうか?
『工程ごとに異なるチェックリストをそれぞれの工程のレビューチケットの説明に追加する』
この、ちょっと聞いただけでも面倒くさそうな作業の省力化にRedmineStudioが少しでも貢献できたなら、とてもうれしいです!
実際に転記される文字列を確認できる「テスト」ボタンも用意していますので、是非、実際に触ってもらって、皆様の業務に役立つような使い道を見つけていただけると幸いです。
また、機能の追加や改善に関するフィードバックはいつでもお待ちしております!
何かございましたら、是非、ご連絡ください。
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Redmineのプラグイン「redmine_reply_button」の解説です。
このプラグインにより、最終更新者を担当者として編集を開始できる「返答」ボタンを追加することができます。これによりチケット上でのやり取りが一段とやりやすくなると思います!
ダウンロードはこちらからどうぞ。
以降では、チケット駆動開発の特徴の一つである「チケット上でのやり取り」について簡単におさらいをしてから、具体的なプラグインの設定方法の解説を行っていきます。
是非、最後までご覧ください。
チケット駆動開発の特徴の一つに「チケット上でやり取りを行う」というものがあります。
例えば、コードレビューにおいて、以下のようなやり取りがあったとしましょう。
以下の処理は、なぜ while を使っているのですか?
while (true)
{
var item = items[i] as AppointmentItem;
ホントは foreach を使っていたのですが、OutOfMemory が発生して処理に失敗することがあったので、やむなく while を使用しました。
そうだったのですね、了解です。
では、コードにその旨をコメントしておいてもらってもいいですか?
承知しました。
以下のように追記しておいたのでご確認ください。
確認しました。
対応ありがとうございます。
チケット駆動開発においては、このようなやり取りをメールやチャットで行うのではなく、以下のようにチケット上で担当者を切り替えながら実施します。
最初の指摘は、このように指摘チケットとして作成されます。その後、以下のように担当者を切り替えながら、やり取りを進めていきます。(チケット上でのやり取りを使った『チケット駆動』のレビュー作業についてはこちらをご覧ください。)
このようにチケット上で担当者を切り替えながら、やり取りを行うと以下のような利点があります。
このように「チケット上でやり取りを行う」ことで大きな利点が得られるのですが、反面、若干の煩雑さもあります。それの相手に返答する際に、毎回、相手をチケットの担当者に設定しないといけないという点です。小さなプロジェクトではさほど気にならないかもしれませんが、プロジェクトが大きくなり、関係者が何十人といる中から毎回相手を選択するのはかなり面倒でしょう。
そこで、「redmine_reply_button」の出番というわけです。
これを使えば、担当者を相手に変更した状態でチケットの編集を開始できる「返答」ボタンが追加されるようになります。これにより一覧から相手を選ぶ必要はなくなり、手間を減らせるというわけです。
以降ではその具体的な設定方法を見ていきましょう。
Redmineのプラグインのフォルダにredmine_reply_buttonを配置して、Redmineを再起動してください。以下のようなコマンドで実行することができます。
$ cd /var/lib/redmine/plugins
$ git clone https://github.com/RedminePower/redmine_reply_button.git
$ httpd -k restart
インストールが成功するとプロジェクトの設定画面の [プロジェクト]-[モジュール] の項目に「Reply button」のチェックが表示されるようになります。「返答」ボタンを有効にしたい場合、チェックを入れてください。
これによりチケットのページに「返答」ボタンが表示されるようになります。「返答」ボタンからチケットの編集を開始すると、「最終更新者」が「担当者」に設定された状態で編集を開始することができます。
以上でプラグイン「redmine_reply_button」の解説は終了です。
いかがでしたでしょうか?
ちょっと言葉だけだとイメージが付きにくいかもしれないので、導入の手順も簡単ですし、是非お試しください。
また、この「チケット上でのやり取り」を基本とした Redmine Studio と連携することで実施する『チケット駆動』のレビュー作業についても解説を行っています。 Redmine Studio を使うことでレビュー用のチケットの作成がとても簡単に行えるので、是非お試しください!
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Redmineのプラグイン「redmine_date_independent」の解説です。
このプラグインにより「親チケットの値の算出方法」の期日に関する連動設定をプロジェクトやステータスごとに設定することが可能になります。
ダウンロードはこちらからどうぞ。
以降では、期日の連動設定を使い分ける必要性について説明した上で、具体的なプラグインの設定方法を解説していきます。
是非、最後までお付き合いください。
親チケットと子チケットの関係性に注目して整理していきたいと思います。通常、作業を親チケットと子チケットに分けて表現した場合、そこには包含関係があると思いますが、厳密には以下の2種類の分け方ができるでしょう。
WBS方式とToDo方式の違いを具体例で見てみましょう。
たとえば、新規の開発は「機能仕様」「設計」「実装」「テスト」という4つの工程を踏まなければならないと定められているとします。ここで「Basic認証対応」という新規の案件があったとすると、以下のようなチケットが作られることになるでしょう。
ここで「#1347 Basic認証対応」とそれぞれの「機能仕様」「設計」「実装」「テスト」のチケットの関係はWBS方式になっています。つまり、「テスト」まで終了すれば「Basic認証対応」は完了ですし、「テスト」の期日が伸びてしまうと、「Basic認証対応」の期日も自動的に伸びてしまいます。
では、ここで「機能仕様」の検討中に「実装方法について〇〇部署に確認する必要がある」という意見が上がったため、忘れないよう「#1349 設計」の子チケットとして「#1352 〇〇部署への確認」というチケットを作ったとします。
この場合、「#1349 設計」と「#1352 〇〇部署への確認」の関係はToDo方式となっています。なので、「設計」を完了するまでに「〇〇部署への確認」を行う必要はありますが、「〇〇部署への確認」が完了しても「設計」が完了するわけではありませんし、期日も別のものとなるでしょう。
このように一つの案件の中でも親チケットと子チケットを「連動させたい(=WBS方式)」場合と「連動させたくない(=ToDo方式)」場合が混在することがよくあると思います。しかし、Redmineの設定では「子チケットの値から算出(=連動させたい)」か「子チケットから独立(=連動させたくない)」のどちらか一方を選択する必要があり、この設定はプロジェクトやトラッカーに関わらず、すべてのチケットに一律に適用されます。
つまり、設定で「子チケットの値から算出(=連動させたい)」となっていると、先ほどの「〇〇部署への確認」のような子チケットの追加はできません。逆に、「子チケットから独立(=連動させたくない)」が選択されていると、子チケットの期日の変化に対して、手作業でそれを親チケットに反映する必要が出てきて、煩わしく感じる場面もあるでしょう。
そこで、「redmine_date_independent」の出番というわけです。
これを使えば「親チケットの値の算出方法」をプロジェクトやステータスに応じて柔軟に設定することができるようになります。
以降ではその具体的な設定方法を見ていきましょう。
Redmineのプラグインのフォルダにredmine_date_independentを配置して、DBのマイグレーションを行った後、Redmineを再起動してください。以下のようなコマンドで実行することができます。
$ cd /var/lib/redmine/plugins
$ git clone https://github.com/RedminePower/redmine_date_independent.git
$ bundle exec rake redmine:plugins:migrate NAME=redmine_date_independent RAILS_ENV=production
$ httpd -k restart
インストールが成功すると管理画面に「開始日/期日の独立」という項目が表示されます。ここから「親チケットの値の算出方法」を細かく設定するための設定を追加してください。
「新しい開始日/期日の独立」をクリックすると「開始日/期日の独立」の追加画面を開くことができます。本プラグインでは、全体の設定として「開始日/期日」が「子チケットの値から算出(=連動させたい)」が設定されていることを想定しています。そして、そこに個別に「子チケットから独立(=連動させたくない)」のプロジェクトを追加していく、という形で設定を行っていきます。
各項目の設定が完了したら「作成」をクリックして「開始日/期日の独立」の設定を追加してください。
以上でプラグイン「redmine_date_independent」の解説は終了です。
いかがでしたでしょうか?
機能としてはそこまで複雑ではないのですが、文章で説明するとなると少し長くなってしまいましたね。
チケット駆動開発においては、親チケットと連動させたい場面、させたくない画面、その両方が必ず出てくると思います。しかし、設定がすべてのチケットに一律に適用されるため、安易に変更はできないと断られる。その言い分も十分理解できますが、やっぱりもどかしいですよね。
このプラグインがそんな悩みを抱えた人の一助になれば幸いです!
今回は期日についてのお話でしたが、Redmine Powerでは『子チケットがすべて終了したら、親チケットを終了する』プラグイン(redmine_auto_close)も提供しています。
是非そちらもお試しください!
RedmineStudioのレビューチケット作成機能についての解説です。
今回はレビュー対象の工程を指定し、チケットに記録する方法についてです。
レビューの工程を指定すると「設計レビュー」や「実装レビュー」といった形で分類でき、それぞれの指摘がどの工程で行われたものかを振り返ることが可能になります。
是非、最後までご覧ください。
以降では、まず、工程の選択肢を設定するためのカスタムフィールドの追加方法について説明したあと、レビューに工程を設定するための具体的な方法について解説します。
Redmineの設定でカスタムフィールドを追加する方法を解説します。
カスタムフィールドには種類がたくさんありますが、ここではチケットに選択肢形式のカスタムフィールドを追加する方法を解説します。追加するためにはシステム管理者の権限が必要です。
管理画面からカスタムフィールドの設定画面を開いてください。
「新しいカスタムフィールド」をクリックすると「カスタムフィールド」の追加画面を開くことができます。
まず、カスタムフィールドを追加する対象として「チケット」を選択して「次」をクリックしてください。
形式で「リスト」を選択し、「名称」と「選択肢」を入力してください。次に、追加するカスタムフィールドを表示するチケットの「トラッカー」と「プロジェクト」を選択してください。
各設定が完了したら「作成」をクリックしてカスタムフィールドを追加してください。
設定画面からレビューのタブを開き、「レビュー対象の工程を指定」のチェックを入れてください。それから先ほど追加したカスタムフィールドを選択してください。この設定は引き継がれるので、操作は初回のみで構いません。
有効にするとレビュー画面に「レビュー対象の工程」を指定する項目が表示されます。
上記で設定したカスタムフィールドの選択肢が表示されるので、適切な工程を選択してください。
ここでは、カスタムフィールド「検出工程」に設定された「機能仕様」「設計」「実装」「テスト」の4つが選択肢として表示されています。また、工程を変更することでレビューのチケットのタイトルなども連動して変更されます。
この状態でチケットを作成するとレビューの「開催チケット」や「依頼チケット」に工程が設定された状態となります。今回の例ではカスタムフィールド「検出工程」に設定されることになります。
また、「依頼チケット」の指摘作成のリンクから「指摘チケット」を作成しようとした場合も、デフォルトで「検出工程」にレビュー画面で選択した工程が設定されるようになります。これによりレビューアに追加の作業をさせることなく工程の記録ができるようになります。
以上でレビュー対象の工程を指定し、それをチケットに記録する方法についての解説は終了です。
いかがでしたでしょうか?
レビューの振り返り、その最初の一歩が指摘を工程ごとに分類することかなって思います。本機能ならレビューアや開催者に新たな負担を強いることなく実現できますよ!
また他の記事でお会いしましょう。
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RedmineStudioのレビューチケット作成機能についての解説です。
今回はレビューの方法の設定と、一歩進んでOutlookとの連携機能についてです。
Outlookと連携することでレビューの日程調整がとてもやりやすくなります。
是非、最後までご覧ください。
RedmineStudioでは、“参加者が実際に集まる必要があるかどうか?”という観点でレビューの方法を二つに分けています。
これらはあくまで実際に必要となる作業を基準に二つに分けたもので、一般的なレビューの種類やそれぞれのレビューの手法とは異なっていますので、ご注意ください。
レビューの方法を指定する方法を解説します。
設定画面からレビューのタブを開き、「レビュー方法の指定」のチェックを入れてください。この設定は引き継がれるので、操作は初回のみで構いません。
有効にするとレビュー画面に「レビュー方法」を指定する項目が表示されます。
レビュー方法は「机上レビュー」か「対面レビュー」のどちらかを選択してください。デフォルトでは「机上レビュー」が選択されています。
設定画面からレビューのタブを開き、「Outlookとの連携」のチェックを入れてください。この設定は引き継がれるので、操作は初回のみで構いません。
「Outlookとの連携」を有効にした状態でレビュー方法を「対面レビュー」に設定すると、「Outlookの予定を作成する」のチェックが表示されるようになります。このチェックを入れた状態で「チケット作成」を行うと、チケットの登録と同時にOutlookの予定も作成することができます。
この予定にはレビュー画面で設定していた“開催日時”と“レビューア”が反映されており、「会議出席依頼」をクリックすることで、そのままレビューアへ出席依頼のメールを送信することもできます。
また予定の内容も設定した項目が自動で反映されます。必要に応じて編集を行ってください。
Outlookのスケジュール機能を使って、参加者の空いている時間帯を簡単に見つけ出すための機能です。「Outlookとの連携」を有効にすると「Outlookで予定を調整」ボタンが表示されるようになります。レビューアを選択し、ボタンをクリックするとレビューアが宛先に入った状態でOutlookの予定の画面が表示されます。
ここで「スケジュール」をクリックすると、選択されたレビューアの予定が一覧で表示されます。全員の予定が一目で確認できますので、空いている時間を選択してください。
この状態で予定の画面を閉じると、選択した時間帯がレビュー画面の「開催日時」に反映されます。この時、予定を保存する必要はありません。予定の追加も併せて行いたい場合は、上記の「Outlookの予定を作成する」機能を使用してください。
以上でレビュー方法の設定とOutlookとの連携機能の解説は終了です。
いかがでしたでしょうか?
忙しい方々とのレビューの日程調整って、候補日を決めるだけでも苦労したりしますよね。
そんな悩みを少しでも和らげられると嬉しいです。
また他の記事でお会いしましょう。
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RedmineStudioのレビューチケット作成機能についての解説です。
今回はレビュー用のチケットに対応するトラッカーを設定しようというお話です。
Redmineでトラッカーを追加する方法からアプリでの設定まで解説しています。
是非、最後までご覧ください。
Redmineの設定でトラッカーを追加する方法を解説します。
追加するためにはシステム管理者の権限が必要です。
管理画面からトラッカーの設定画面を開いてください。
「新しいトラッカー」をクリックすると「トラッカー」の追加画面を開くことができます。
名称を設定し、設定が完了したら、「作成」をクリックしてトラッカーを追加してください。
各項目については以下の点に注意してください。
ワークフローとは、チケットが次に遷移可能なステータスをまとめて設定したものです。この設定は、ロールごと、もしくは、トラッカーごとに設定が行えるため、トラッカーを追加した場合、同時に設定を行う必要があります。この設定がうまくいっていないと、チケットのステータスを特定のものに更新できないといったトラブルにつながるのでご注意ください。
管理画面からワークフローの設定画面を開き、ロールとトラッカーを選択して、編集をクリックしてください。ロールによる制御を行っていない場合、ロールは「すべて」で構いません。トラッカーは、先ほど作成したものを選択してください。
デフォルトではチェックが一つも入っておらず、ステータスの遷移が全く行えない状態になっています。必要な箇所にチェックを入れ、ステータスの遷移ができるように設定してください。
トラッカーの追加の際に「ワークフローをここからコピー」の項目で既存のトラッカーを選択していると、そのトラッカーに設定されているワークフローが設定された状態でトラッカーの追加が行えます。ワークフローを新しく定義する必要のない場合はそちらをお使いください。
トラッカーの追加は以上で完了です。
正しく追加出来ていれば、プロジェクトの設定の「チケットトラッキング」の「トラッカー」の項目に追加したトラッカーが表示されているはずです。
アプリで追加したトラッカーをレビュー用のトラッカーとして設定する方法です。
Redmineでのトラッカーの追加作業と連続で行う場合、追加完了後にアプリを再起動してください。
レビュー画面を開いて、左下の「」をクリックしてください。
レビューのタブを選択し、「開催チケット」「依頼チケット」「指摘チケット」のそれぞれに追加したトラッカーを設定してください。
設定は以上で完了です。
この状態でチケット作成を実行すると以下のように、それぞれのトラッカーが設定された状態でチケットが作成されます。
以上でレビュー用のトラッカーの設定方法の解説は終了です。
いかがでしたでしょうか?
『チケット駆動』で進めるにあたって、チケットを適切に割り当て、管理していくことはとても重要です。今回、紹介したトラッカーの設定はその第一歩となるので、是非お試しくださいね。
また他の記事でお会いしましょう。
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RedmineStudioのレビューチケット作成機能についてのクイックスタートです。
もともとはOSSの別アプリとして提供していたのですが、工数管理との連携によって、より一層便利に使っていただくため、RedmineStudioに統合しました。
RedmineStudioが提案する『チケット駆動』でのレビュー作業。
その目指すところに少しでも共感いただければ幸いです。
まずは『チケット駆動』で行うメリットと実際のチケット構成についてです。
次は『チケット駆動』を行うにあたって、どのようにチケットを作成していくかについて説明します。RedmineStudioでは、以下のようなチケット構成でレビュー作業を実施します。
上記の例は、「開催者」が「A」さんと「B」さんに #1274 のレビューを依頼しています。
また、これらのチケットから、現在の状態が以下のようであることがわかります。
(このように簡単に可視化されるのもチケット駆動ゆえのメリットです!)
RedmineStudioではこのようにレビューの作業をチケット化していきます。
しかし、こんなチケットの構成を作るのは大変じゃないか?と思われるかもしれません。
そこで、レビューチケット作成機能の出番となります。
実際のレビュー作業の進め方を見ていきましょう。
ここでは最小限の機能や設定に絞って、流れを説明したいと思います。
ここは、レビュー開催者の作業となります。
レビューの「開催チケット」と「依頼チケット」を作成します。
入力画面の左から「レビュー」を選択し、「レビュー対象」「期間」「レビューア」を設定して、「チケット作成」ボタンをクリックしてください。
そうすると、以下のような開催者が担当者である「開催チケット」が作成され、その子チケットとして各レビューアへの「依頼チケット」が作成されます。
これでレビューの準備は完了です。
ここからは、レビュー開催者とレビューアが協力して作業を進めていきます。
レビューアはレビューを実施していきましょう。
アサインされた「依頼チケット」は以下のようになっています。
指摘の追加は「指摘」のリンクをクリックしてください。
クリックすると、チケット作成画面が表示されるので、指摘の内容に沿って「題名」や「説明」を記載したら、「作成」をクリックしてください。すると以下のように「開催チケット」の子チケットとして、作成した「指摘チケット」が登録されます。
レビューアは、レビュー対象にすべて目を通し、すべての指摘を行ったら、「依頼チケット」をクローズしましょう。これにより自分がレビューし終えたことを他の人に共有ことができます。
レビューアが指摘を追加してくれたら、レビュー開催者はそれに対応していきましょう。
指摘の反映を行ったら、指摘してくれたレビューアに内容の確認をお願いします。レビューアが確認して問題なければ、このレビュー指摘への作業は完了なので「指摘チケット」をクローズしてください。もし、対応内容に不足している箇所などがあれば、この「指摘チケット」上でやり取りをして、作業を完了させましょう。
すべてのレビューアのレビューが完了し、すべての指摘に対して対応を行ったら、レビュー作業は完了です。チケットとしては、すべての「依頼チケット」と「指摘チケット」をクローズさせることで、「開催チケット」をクローズすることができます。
以上で RedmineStudioを使ったレビュー作業は完了です。
いかがでしたでしょうか?
『チケット駆動』と言っても、実際の作業としてはそんなに難しくなかったと思います。
クイックスタートと言いながら、アプリの話はあんまりできませんでしたね。
まだまだ紹介できていない機能ばかりです。
使ってもらった方からのフィードバックから実現した機能もあるのでご期待ください。
ただ、このやり方を初めてご覧になられた方の中には、
突拍子もなく現実的ではないと思われた人もいるかもしれません。
もちろん、普段の業務で『慣例』となっていることには、積み重ねてきた実績があります。
そして、過去には合理的な理由があったからこそ、ここまで積み重なってきたのでしょう。
でも、僕はやっぱり提案したいです。
「Excelでのレビュー、もうやめませんか?」
]]>Comming Soon… >>
RedmineStudioの設定の解説その4です。
設定の解説は設定画面のタブごとに行っています。
本記事では、以下の設定の解説を行っています。
入力画面に表示したい追加のユーザを選択してください。
本設定を有効にするには、「全般」の「システム管理者のAPIアクセスキー」が設定されている必要があります。
ここで選択されたユーザは、以下のように入力画面に表示されます。これにより、作業時間の入力状況の確認したり、「共同作業」の相手として設定することができます。
「共同作業」とは、ミーティングや対面でのレビューのように一緒に行った作業について、相手の作業時間入力の手間を減らすため、事前に登録を行う機能です。相手は承認を行うだけで、設定されたチケットや作業分類の通りに作業時間が登録されます。もちろん、登録を解除して自分で入力することもできます。
RedmineStudioでは選択された日付の作業実績をCSV形式で出力することができます。本設定では出力するCSVの形式と、それを使って外部のツールを起動する設定を行います。これらの設定を行うことで、Redmineだけでなく、会社の勤怠管理システムといった他のツールと連携させることが可能になります。
出力するCSVの形式に関する設定を行います。
出力したCSVファイルを引数として外部ツールを起動させるための設定を行います。
この時のCSVファイルは一時フォルダ(%TEMP%)に保存され、処理の完了後に削除されます。
例えば、以下のように設定を行います。
「外部ツールのパス」:C:\Program Files (x86)\Notepad++\notepad++.exe
「コマンド引数」 :{filename}
この状態で入力場面の「外部ツール」をクリックすると出力されたCSVのパスを引数にしてnotepad++が起動されます。
上記の例はあくまでテキストエディタでCSVファイルを開くだけですが、外部ツールに会社の勤怠管理システムを設定すれば、Redmineに作業時間を登録するのと同じように、勤怠管理システムとも連携を行うことができます。また、バッチファイルなどを挟むことで、より柔軟な処理も可能となるでしょう。
是非ご活用ください。
これでRedmineStudioの設定の解説その4は終了です。
他の設定に関してはリンク先をご覧ください。